アマレーナな日常

  • 寅さんが教えてくれたこと。

    先日、友達と食事に行った時、自分の好きなものについて話をした。 どちらかというと好きなものは”狭く深く”だと思っており、語りだすと止まらなくなってしまう時がある。 しかし、いざ「好きなものって何?」と聞かれると色々と出てきた。 意外に自分には好きなものが多いことに気づかされ、ちょっと恥ずかしか...
  • 2019年、冬の奇跡。

    11月8日で開業してから丸3年経つ。 開業当初、よく聞かれたことがあった。 「こんな良い場所、どうやって見つけたの?」   2019年冬。 東京のお店で働いていた時、バレンタインデーの催事が終わった後、しばらく冬休みがもらえていた。 ”…そろそろ本格的に動かなきゃいけないのかな…”と思いながら...
  • 板につく

    11月8日は周年の日。 2019年に開業してから、半年後にコロナウイルスによる制限が始まった。 当初の予定がうまくいかないことは覚悟していたが、ここまで大幅に予定が狂うとはさすがに思っていなかった。 コロナが猛威を振るう1か月前に、東京と福島に開業の報告がてら遊びに行ったのを最後に、阿佐ヶ谷時...
  • 東京での日々とジェラート人生のはじまり

      2017年春、住み慣れた金沢を離れ、東京に移り住んだ。 知らない街で、知り合いもいない中、やったこともない仕事をすることはとても不安だった。 東京で唯一の友達と言える、前職の時の同僚がこの時も支えてくれた。     慣れるまでの期間は、ネガティブな感情も都度あったけれど、思い出すのはポジ...
  • フルーツのジェラートのこと

        初めて、”美味しいフルーツのジェラートを食べた”と記憶しているのは、イタリアではなく、日本だった。 ジェラート作りに携わってから、日本のフルーツの美味しさを改めて知ったが、正直、奥が深すぎてまだ全然ついていけていない。 もっと積極的に調べて、足を運び、知識を増やさなければいけないと...
  • 初めてのイベント

      先日、初めてイベントに出店した。 香林居さんは、ちょうど一年前、オープンに先立ち行われた内見会に呼んでいただき、館内を案内してもらった。 その時、たまたま私たちの案内係だった青年が支配人だった。 それから一年の間に、支配人はじめ、香林居のスタッフさんがお店に来てくれ、徐々に関係も深まって...
  • 小さくも大きな一歩の話

      私がジェラート屋を始められたのは、たくさんの人からの後押しと支えがあったからだ。 まだ会社員をしている頃、ジェラート屋をやってみたいことを何人に話していたかは分からない。 そして、その中の何人が本気で話を聞いてくれていたかも分からない。 なにより、自分が一番自分を疑っていた気もする。 ...
  • ペルージャでの日々とジェラートの記憶

      2008年秋。念願だったイタリア留学が叶い、期待と不安が8:2くらいの気持ちでイタリア中部の街”ペルージャ”に到着した。 これから1年間住む町は、少し閉鎖的でどこか淡々としているイメージだった。 しかしローマのように観光客もおらず、旧市街と言われる街の中心は歴史的な建物でありながら、生活...
  • ローマでの日々とジェラートの記憶

      たまに「イタリアでジェラートの修行をしたんですよね」と聞かれることがある。 イタリアは留学していたけれど、ジェラートの修行はしていない。 むしろ、イタリアに居た時はジェラートよりもエスプレッソが好きでBAR(日本でいうカフェ)の方がよく行っていた。 ジェラテリアには一人で行くよりも誰か...
  • 初心忘るべからず

    9月に入り、空気の匂いが夏から秋に変化すると2019年の記憶が急に蘇ってきます。 2019年9月の金沢は、ジェラートを食べながら散歩したくなるような陽気が続いており、開業準備をしながら早くお店ができないかとわくわくしていたことを思い出します。 開業前やそのあとのことは、出来事として覚えている...